2011年4月7日木曜日

枝野官房長官会見2011-03-11-3 原子力緊急事態宣言

http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg4471.html
20110311-3 原子力緊急事態宣言

まず私からご報告をいたします。
まず発表に先立ちまして、これから申し上げることは、予防的措置でございますので、くれぐれも落ち着いて対応していただきたいという風に思います。
先ほど、原子力安全対策本部を開催をいたしまして、本日、16時36分、東京電力・福島第一原子力発電所において、原子力災害対策特別措置法第15条1項2号の規定に該当する事象が発生し、原子力災害の拡大の防止を図るための、応急の対策を実施する必要があると認められたため、同条の規定に基づき、原子力緊急事態宣言が発せられました。
現在のところ、放射性物質による施設の外部への影響は確認されておりません。したがって、対象区域内の居住者・滞在者は現時点では、直ちに特別な行動を起こす必要はありません。
あわてて避難を始めることなく、それぞれの自宅や現在の居場所で待機し、防災行政無線・テレビ・ラジオなどで最新の情報を得るようにしてください。
繰り返しますが、放射能が、現に施設の外に漏れている状態ではありません。
落ち着いて情報を得るようにお願いをいたします。
只今の発表については、紙を配らせていただきますが、若干、技術的なこと専門的なことは、このあと保安院になるかと、あるいは経済産業省の方から記者の皆さんにブリーフを経産省の方でしていただこうと思っておりますが、原子炉そのものに今問題があるわけではございません。
原子炉はしっかりと停止をいたしました。
ただ、停止をした原子炉は、冷やさなければいけません。
この冷やすための電力、冷やすための電力についてですね、対応が必要であるという状況になっております。
まさに万が一の場合の影響が激しいものですから、万全を期すということで、緊急事態宣言を発令をいたしまして、その上で対策本部も設置をし、原子力災害対策特別措置法に基づく最大限の万全の対応を取ろう、ということでございます。
繰り返しますが、放射能が現に漏れているとか、現に漏れるような状況になっているということではございません。しっかりと対応をすることによって、何とかそうした事態に至らないようにという、万全の措置を、今、対応をしているところでございます。
ただ同時に、そうした最悪の事態に備えた場合も万全を期そうということで、緊急事態宣言を発して、対策本部を設置をした、ということでございますので、くれぐれも落ち着いて、特に当該地域の皆さんには対応をしていただきますよう、よろしくお願いを申し上げます。
この原子力緊急事態宣言とその原子力の対策本部に引き続きまして、緊急災害対策本部の第3回会合を開催をいたしました。
ここまでのそれぞれの被害の状況、あるいは政府各省の対応については、その都度、30分おきだと思いますが、皆さんの方にはペーパーでもご報告をさせていただいておりますので、またそこから時間も経っておりますので、本部の時点から、詳細私から申し上げるべきだとは思いませんが、いくつかの点をこの場を借りて、私から皆さんにお願いを申し上げたいというふうに思っております。
一つは、政府は万全の、最大限の対応を既にとり始めております。
自衛隊の皆さん、警察の皆さん、消防の皆さん、厚生労働省の医療関係の緊急対応チームの皆さん、あらゆる国家機関全て、この地震対応のために、持てる最大限の機能を発揮して現場等に向かう等などの、既に対応を着手をいたしております。
日本国として持ち得る最大の、今、機能を発揮していただいて対応をしておりますことを、まずは皆さんにお伝えをさせていただきたいというふうに思います。
更には、自衛、米軍からもですね、米軍の能力、ご協力をしたいというお申し出もいただいておりまして、こちらについても、今、具体的なご協力のお願い、調整をさせていただいております。
繰り返しますが、今持てる力、全て出し切る形で既に緊急対応、現場に向かい、あるいは現場に到着し、対応を始めておりますので、そのことを是非ご理解をいただきたいと。
その上で落ち着いて対応をしていただきたい、というふうにお願いを申し上げます。
なお、電話が繋がらないということで、不安をお持ちの方が沢山おられるのではないかというふうに思っておりますが、現在、電話が大変混み合っているために、繋がらない状態が沢山出ているという報告を総務大臣を通じて受けております。
繰り返します。
電話が繋がらないということで、不安の方が沢山いらっしゃるというふうに思いますが、これは皆さんが安否確認等のため多数電話をお使いになって大変混み合っているために繋がらないという状況になっておりますので、まず、できるだけ電話、最低限のところで対応をしていただき、できるだけ必要なところに、もちろん緊急用回線は確保しておりますが、そうしたところで対応がいただけるようにしていただきたいと思いますし、電話が繋がらないということで、相手先が被害を受けているというわけでは必ずしもありません。
基本的には、今、混み合って繋がらないという状況であるということをご理解をいただければというふうに思っているところでございます。
私のほうからは現時点で以上でございます。

・産経新聞のおだですけれども。その、原子力災害対策特措法の規定に該当する災害とは具体的にはどのようなことでしょうか。まあ放射能漏れはないということなんですが。

はい、先ほど申しましたとおりですね、原子炉は冷却をするために給水をしなければなりません。
この給水機能が現時点で、注水ができなくなっているという状況でございます。
これの、注水をするための、いま電源を確保するべく、総力を上げて対応しているところでございます。

・毎日新聞です。かげやまです。そうするとその、原子炉を緊急停止した、したところまでの安全は確認されている、その後、冷却するところのプロセスがうまくいっていない、だから対応をしているという理解でよろしいのでしょうか。

はい、16時36分に注水が上手くいかなくなった、ということで報告を受けています。
今この注水、電力を確保するということでございまして、今あらゆる機能を使って、その電力電源のバックアップを今やっているところであります。

・読売のこばやしです。最悪の事態の場合に備えてということですが、放射能漏れが起こる可能性というのは、今時点で問題点は注水の電力の一点に限られて基本的に限られるということでよろしいんでしょうか?

はい、あのそういうことでなおかつこれの、いまバックアップを万全を期しております。
なお、引き続き保安院のほうから、引き続きでよろしいんですねここでいいんですね?引き続き保安院のほうからブリーフをいたしますので、詳細はそちらのほうにお尋ねをいただければと思います。

・あの産経新聞のおだですけど、あのまあ周辺の住民は安全で、不安にならないでくださいということなんですけど、職員の方で何か被害にあった方とかいらっしゃるんですか?

あのとにかくそういう事態ではございません。
あの、今冷却水のための電力が上手くいっていないという状況である、ということでございますが、これが一定期間内に、しっかりと対応ができれば、その時点で今の不安は、問題点は解消できるということでございます。
現時点でなんか被害が出るような状況にあるわけではないということです。

・テレビ朝日のごう?です。あのバックアップの問題なんですけど、大体どれぐらいの時間がかかるものなのか、めどがたっているのでしょうか?

今最大限試行することで努力をしております。

・これ長ければどのくらいでしょうか?

いやあの、まさにそういったことは保安院のほうからブリーフがあると思います。

・記者名わからず あの米軍からの救援の調整というんですか、これあの基本的に救援をお願いすると依頼するといった方向で検討ということでよろしいでしょうか?

あの具体的に米軍にお願いをしなきゃならないような種類のことがあるかどうかということと、それに米軍が対応できるかどうか、ということで調整をしてると思います。

・毎日新聞ですが、具体的にどの部分でお願いするといったことを考えていらっしゃいますか?

あの、やはり輸送運搬のところで、多分自衛隊よりも大きなというか、機能の大きなですね、たとえば空輸のためのものが自衛、米軍のほうにあれば、そうした機能についてはご協力いただけるならご協力いただきたい、ゆうことをはじめとして、それぞれわが国、内では持っていないような機能を米軍が持ってる部分があればということであらゆる可能性は想定しています。

・あの自衛隊が出動することはこれまで災害であったと思うんですが、米軍に協力を要請することはこれはじめてなんでしょうか?

いや、阪神淡路。そうですね、阪神淡路のときもご協力いただいたと思います。

・記者名わからず あの現時点ですね災害対策法の105条のですね、災害緊急事態布告総理大臣が出す、そのようなことをなんか検討されてたりするんでしょうか?

まああのいままず最大限の即応の対応をしてきているといったところでございます。さらにこれを先ほどの対策本部でさらに進めるということで、いま現に徐々に現場に対応部隊が到着しているところでございますので、この状況をまずはさらに進めて、できるだけ早い段階で、対応するチームを現実に現場に送っていく、まずはこのことに全力を挙げていきます。

・産経新聞のおだですが、その米軍の協力なんですが、具体的にどこの基地からというようなそういう細かい話はあるんでしょうか?

あのそういった詳細についてはもし具体的に決まれば、自衛隊なり外務省なり、等から発表があるかとおもいます。

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